2015年2月1日日曜日

準備トレーニング


はじめまして、Nと言います。私もハーバード大学の海外臨床実習プログラムに応募しています。応募書類はすべて送付し、現在返事待ちです。

 

現在まで私たちが受けてきた海外における臨床実習の準備教育について説明します。

 

昨年9月から毎週木曜日に英語で問診と身体所見をとり、その情報を簡潔にまとめ、鑑別診断とその根拠をプレゼンテーションする練習をしています。9月~12月の間は、学生一人が患者役を担当(症例を用意)し、他の学生が問診の質問を考え次々聞いていくという形式で行いました。症例の主訴は毎週決まっており、胸痛、下腹部痛、めまい等、臨床で遭遇する頻度の高いものでした。

 

先月から、先生が患者役になり、個別に問診と身体所見をとり、それを指導医(attending)にプレゼンテーションする形式で練習を重ねています。また、別の学生一人が問診をとっている学生のできを評価し、フィードバックを与えます。制限時間が設けられ、必要な情報を効率よく聞きだす良い練習になっています。少し行き詰って考えているとあっという間に時間が来てしまいます。

 

プレゼンテーションの内容は、年齢、性別、主訴、現病歴、既往歴等、大体決まった順番に行います。このようにおおまかな順番(型?)が統一されているため、プレゼンテーションを聞く方もする方も、より明確に患者の状態や可能性の高い疾患について考えることができると思います。

 

プレゼンテーションをしている途中で、指導医役の先生から質問があり、鑑別診断や病態について理解しているかチェックされます。プレゼンテーション後にも問診で聞き洩らしたこと、聞く人が理解しやすいプレゼンテーションの仕方等についてアドバイスをいただき、とても勉強になっています。

 

このようなトレーニングを通して、臨床推論能力や英語力を少しずつ高めています。

 

私がトレーニングで大切だと思っていることは、続けて努力していくことです。しばらくトレーニングをさぼっていると、英語で話すこと自体がおっくうに感じられたり、学んだはずの論理的なプレゼンテーションの仕方を忘れ、何を言いたいのか分からないプレゼンテーションになることがしばしばあります。

 

体で覚えるくらい、つまり口から自然に出てくるくらい繰り返すことが大事だと思います。

 

予定では4~5月にボストンでの臨床実習があります。残り2ヶ月、練習を重ねて有意義な海外臨床実習にしたいと思っています。

 

N

 

 

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